こうい場面、”嫌いではありません”


昨日、神戸からバスでの帰り、楽しいおじさんと出会いました。

私は窓際の席で、ゆっくり波打つイヤフォンを耳に差し込み、車窓を楽しむモードに入っていたのですが、その方、少し不器用な空気を放ちながら、私の横の座席に座ってこられました。

「うん?」

 バス

と思った私は、左の視野を限界まで広げ、様子をうかがいました。

何か私に話されているようです。

急いで両方のイヤフォンを外します。

「ほらぁ、乗ってさ、空いてる席、ここしかなかったからさ、すみませんけど失礼します」

おっ、お酒でも飲んでるのかな?

しかし、他の席、空いてると思うのですが、、、まぁ、大丈夫でしょう。

どうやら私にはこういった方を引き寄せる何がしがあるようです。

慣れていますし、楽しい会話もできそうです。と、いうことでモードチェンジ“スカイブルー”に切り替えです。

「あぁ、どうぞどうぞ」

この一言から始まりました。

「私はね、これから〇〇へ行ってね。ビオトープを見てね。それからお酒を飲むんです」

「おぉ、楽しそうですね。じゃぁ、もうお酒を飲んで準備万端ですか?」

「お酒は飲んでいません」

あれぇ?そんな感じに見えるんですけど、じゃあ。こっちかなぁ?

「ご家族にちゃんと今日のことを、伝えて出てこられましたか?」

「はい。どこへでも出ていけって言ってくれましたw」

「あっはは、そりゃ良かった」

認知症でもなさそう。ホントに良かった。

「私はねぇ。71歳でねぇ。こんなカードもらってるの。だからねぇ。バスとか乗り放題だからねぇ。いろんなところに行くんです」

「そうですか。いろいろありそうですが、それはそれでよさそうですねぇ」

「それでねぇ。私はねぇ。〇〇県で生まれてねぇ。新聞は全紙、毎日読んでるんです

ヤバい。声のボリュームが少し上がってきた。

〇〇党はダメですねぇ。私は嫌いです

このままではダメだ。

「こういう場所で、誰かの批判をするときは、もう少し小さな声で話された方がいいでみたいですよ」

「あっ、そうですね。すみません。」

「それでねぇ・・・・・・・・・・・。・・、・・・・・・・・・・。・・・・、横綱って可哀想ですね。」

話しのカテゴリーが、とびとびだ。

「確かに、かなりのプレッシャーでしょうから、仕方がないことでしょうね」

「私もそう思いますよ。確か、阪神の○○投手はねぇ、〇〇県○○市で生まれて、○○高校を出て、プロ入りしたんですよ

また、声が大きく。。。

「声がまた大きくなってきていますよ」

「そうですね。すみません」

以降、数十分間、絶え間なくお話しをしてくださりました。

「どちらで、下車されるのですか?」

「あっ、ここで降ります。すみませんねぇ。訳の分からない話しばっかりで」

良かった。徘かいされている方ではなさそうだ。

「いえいえ、大丈夫ですよ。楽しかったので。。。では、お気をつけて」

「はい。ではさようなら」

きっとここまでの人生、楽しく過ごしてこられたのだろうなぁ。言いたいことを言って、したいことをしてきて、なによりも悪気のない笑顔がステキなんだもの。それでいて、年下である私にとても丁寧な言葉を使ってくれているし、私の忠言も素直に聞いていただけている。さらに、世の中の流れも敏感に取り込んでおられる。

素晴らしいご高齢者。特に、とっつきやすさが素晴らしい。

でも、相手が私で良かったのかもしれない(自負ではありませんよ)。もっと考えてみると、とっつきやすい方は、もしかすると、一般にいわれる“ある種のコミュ症”なのかなとおもいました。初対面で相手の空気を読まずに立ち入り、自身をフルオープンで話し、自身のペースでことを進めるのです。長時間・長期間の交流となるときっと難しくなるでしょう。私は、飲み込まれた感を抱きませんでしたが、最近の若者にあの調子で接しようとすると拒否され、大変なことになるでしょう。というよりも、私がスイッチを入れてしまっただけなのですがw

実際、ふたり組の斜め前に座っていた女子高生が、あからさまに振り向いて「よく付き合うなぁ」といった空気を放っていました。大丈夫のサインで返しましたが。。。

車窓お楽しみモードよりもはるかに楽しかった、先日のバスの中でのお話しでしたし、おそらくお相手も、そんなに悪くはない時間だったことを祈ります。

ああ、もう少し私に時間のゆとりがあったのなら、とことんお供させていただいたのですが。。。

誰かに何かをお話しされたいことがおありなのであれば、メールをくださいね。ため込むことが、一番のストレスになってしまいますし、社会的な利害関係が発生しない私にお話しくださると、きっとお話しが深まり、ひいてはあなたの自己理解につながるのかもしれません。

あっ、私の名刺を渡しておけばよかった。残念↓

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