DVはある種の依存症であり病(やまい)の一種?


 

今回は、“暴力と依存”について考察してみましょう。

映画のセリフで聞いたのですが「ヒトを喰らったことのあるサメはまたヒトに襲いかかる」というのがありました。サメにとって物理的に人肉が美味しく感じられるのかもしれませんが、もっと深く考えてみるとどうでしょう。

サメ

現代におけるヒトは、専ら(もっぱら)、陸上生活を送るのに便利な造りになっています。それがひとたび水中(水面)に入ってしまえば、いくら頑張ったとしても駆け足程度の速さでしか泳ぐことができません。もしサメと遭遇してしまい、パニック状態に陥ってしまうとなおさら動きが鈍くなることでしょう。

そのことを頭の片隅(かたすみ)に残しながら、陸上の野生動物の世界をイメージしてみます。ライオンやチータは、肉食動物のなかでもひと際、狩りに長けているように思われがちですが、実は、群れの中から一番弱い生体をあぶりだし、ターゲットを絞って執拗に追いかけ、最終的にかぶりついているのです。特に罠(わな)を仕掛けたり、もっと高度な狩りを行っているわけではありません。ただの体力、身体能力を比べ、それが劣っていれば、捕食されているだけのお話しです。

それをもってサメのお話しに戻ります。“一度ヒトを喰らったことのあるサメは、実はヒトの泳力を知り、容易に捕獲することを知っただけ“なのかもしれません。サメに学習能力があるのかは分かりませんが、それで彼(彼女)たちの一番のストレスである”空腹“は満たされるわけです。

たとえ話が多くなってしまいますが、次に人間における“暴力”にあてはめてみましょう。ここでは、特に“DV”についてになろうかと思いますが、その根本は、パワハラ、モラハラ、セクハラに共通するハラスメント系や、薬物、ギャンブル、買い物、過食、喫煙における依存症にも通ずるものがあるかと思います。

例えば無性(むしょう)に腹がたったり、イライラしたりします。そのイライラなどの解消が、配偶者(妻、夫、子供)に暴力という形で行われているのです。それこそサンドバックをつるし、それに八つ当たりをしてくれれば被害者が出なくてすむのですが、いかんせんサンドバックは、苦しみの表情を浮かべてくれず、自分の影響力を再確認できるほど、いい(?)反応が返ってきません。「これであの人がスッキリできるのなら私は我慢する」で、耐え忍んでしまってもいいのでしょうが、社会はそれを許しません。

その後、なぜ手のひらを返したように優しくなるかですが、確かにふと我に戻り、罪悪感(ざいあくかん)もあるでしょうが、私はどうも「またイライラした時は、殴らせてね」という気持ちが潜在的(せんざいてき)に働いているように私は思います。そう聞くといかがでしょう。薬物依存者の言い訳とよく似ていることに、あなたは気がついたと思います。「これが最後だからお願い」的な。。。

持論でしかありませんが、そう思っておかれたほうがいいでしょう。DVを行う方々は、生い立ちや気質(性格)も影響しているのでしょうが、私は“依存症”であり“病(やまい)の一種”だと考えます。お互いに大切な人同士であるがゆえ、話しが表ざたになりにくいことにつけ込み、殴ったり蹴ったり傷つけた後、何ともいえない多幸感(たこうかん)や開放感を味わってしまったのでしょう。それでいくと、やはり違法な薬物の作用とよく似ていることが理解できると思います。さらに、一度味わってしまったそのような感覚は、脳の奥深くに根付き、決して忘れることはできません。加害者がそれについて受け入れ、しっかり自覚し、向き合うほかないのです。

では、どうすればそれを気づいてもらえるのか?

ですが、即効性(緊急性)を求めるのであれば、行政の力を借りるほかありません。

具体的には、

・お近くの警察へ

何が民事で何が民事ではないのか曖昧ですが、傷害罪であるはずのDVは、現在にいたっても民事不介入(みんじふかいにゅう)という壁に阻まれ(はばまれ)ます。相談することと同時に、相談履歴という名のエビデンス(証拠)を残すことは出来ますが、大きな事件に発展してしまったあとになって、その証拠が裁判の場で提示されるのは疑問です。

・お近くのDV相談窓口へ

相談員が緊急性を感じた場合、シェルターという場所でかくまっていただけます。もちろんお子様と一緒に逃げることができ、加害者に居場所がばれてしまわないよう配慮をしてくださります。また、都道府県をまたいで遠くへ保護していただくこともできるようです。なので、居場所を告げないよう、速やかにこっそりとご自宅をあとにしましょう。でないとストーカーとなりかねません。私はそれをストー化と呼んでいます。

・長期的には

加害者の知り合いに相談してみましょう。その時は、やんわりと少しずつ打明けるようにする必要があります。加害者を刺激してしまい、報復(ほうふく)されてしまいます。

ご存知でしょうか?

あらゆる依存症に陥ってしまい、たとえ回復されたとしても、元には戻ることはできません。脳がそのときの状態を覚えてしまうためです。逆にいえば、元の人格よりよりよくなる可能性も秘めています。

私たちカウンセラーは、折れそうなあなたの気持ちを支えます。

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